印刷図書館だより

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カテゴリ: レポート

ブログでも先日、ご案内しました「第75回全国カレンダー展 受賞作品展示会」ですが、
1月29日(月)より始まっています。

会場は昨年同様、千代田区大手町の東京サンケイビルの
B2F、B1Fブリックギャラリーです。

前回(2023年度第74回全国カレンダー展 受賞作品展示会レポートより)の
反省をいかし、今年は丸の内線経由で向かいます。

改札を出て、1分もしないうちに見えたのはE4直結出口。
こちらはブリックギャラリーB2Fプロモコーナー2側となります。

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(B2Fプロモコーナー2:奨励賞受賞作品コーナー)

これはとても便利!スムーズに入場できるので、丸の内線と半蔵門線経由、
おすすめですね。

さてさて、展示会の様子は……?

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(B1Fブリックギャラリー)

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第75回カレンダー展7
(B2Fブリックギャラリー)

初日の午前中という時間帯でしたが、グループで見学される方もちらほら。
そしてその手には、カレンダーが!

なんと1月29日・30日に限り、B1Fのプロモコーナーで出展カレンダーの
チャリティー販売コーナーをやっています。

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      (B1Fプロモコーナー1:チャリティー販売コーナー)

こちらは人気のカレンダーですと初日の午前中に完売してしまうこともあるほどで、
10時半頃に一度見に行った際にはあったカレンダーも、
お昼近くに行った時には
売り切れていたり、ラスト1つという状況のものが
沢山ありました。係りの方に伺ったところ、早い方だと9時半ごろには
並んでいたとか……恐るべし、カレンダー展示会ファン。

ちなみに、カレンダー展の受賞作品は壁に吊るされており、
直接触ったり、めくったりできます。

そしてカレンダーにはそれぞれ「部門名」「作品名」「発行者」
「クリエイティブディレクター」「アートディレクター」「デザイナー」
「作家」「本文用紙・版式・色数」「作品コメント」「出品者」等が
記載されている作品カードがついています。
カレンダーとあわせてチェックしてみるのも、面白いでしょう。


今回、数々の受賞作品をみて感じたのは、「王道」「正統派」という言葉でした。


昨年度は布製であったり、音が鳴るといった印象的な作品も多く、
バラエティー豊かでしたが、今年はグラフィックデザインの美しさに
重きを置いた作品が多かったように思います。

もちろん、一枚物(ポスター)型のものや、
手漉き和紙・包装紙を使っているものなど、個性的なものもあります。
しかしその上で「カレンダーのデザイン」としては実に王道的で、
写真集のような「きれいな印刷」のカレンダーという、
ある種の原点回帰をしていたように感じられました。

見て。触れて。そして飾る。

印刷技術の進歩によって、グロスやエンボスなど、
ニスを使って多彩な質感を表現できるようになった一方、
根幹部分の「美しい印刷物」というものが、どれだけ人々の目を
惹きつけ、楽しませてくれるかを伝えてくれます。

こちらの展示会は、2月2日(金) 10:00-18:00までやっています。
お時間のある方、近くをお通りの方。
デザインや印刷に興味のある方。

ぜひ実際にカレンダーに触れてみてください。
思わぬ発見があるかもしれません。

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【日 程】 
 東京会場 2024年1月29日(月)~2月2日(金) 10:00 - 18:00
 大阪会場 2024年2月20日(火)~2月29日(木)  9:00 - 17:00(最終日は15:00)
【場 所】 
 東京 東京都千代田区大手町1-7-2 東京サンケイビル
 大阪 大阪市中央区南船場2-3-23
【会 場】 
 東京 東京サンケイビルB1F・B2Fブリックギャラリー
 大阪 平和紙業(株)ペーパーボイス大阪
※会場スペースの関係で、実行委員会奨励賞は東京会場でのみの展示となります。

詳しくは→こちら
お問合わせ先 全国カレンダー展事務局 TEL 03-5443-7607

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今回、取材させていただいたのは
(一社)日本印刷産業連合会と産経新聞社が主催する
「第75回全国カレンダー展」の審査会です。

全国カレンダー展とは、
「企業の文化的メッセージを伝えるコミュニケーション手段」
「人々の生活空間に潤いを与える印刷媒体」といわれるカレンダーの印刷技術や
企画・デザイン力あるいは機能性や実用性に優れた作品を公開することにより、
文化向上に寄与することを目的としたコンクールです。


会場は印刷図書館がある日本印刷会館で、審査会は2日間かけて行われました。

まずは1日目。
本審査前の予備審査会。
初めに、実行委員による審査部門の確認・部門移動、
シリーズ作品の確認・移動が行われます。
確認後、いよいよ予備審査会がスタートします。

第75回カレンダー展予備審査
(日本印刷会館:1日目、予備審査会)

今回の出展作品総数は439点。
この予備審査会でおよそ4分の1になるよう審査を重ねていきます。
ちなみにカレンダー展の出品作品は
(1)BtoB向け企業カレンダー(企業・団体に配布するもの)
(2)BtoC向け企業カレンダー(一般消費者に配布するもの)
(3)出版・小売販売・既成カレンダー
と、三つの部門にわかれており、部門ごとに第1次審査、第2次審査と
複数回行われます。さらに細かくいうと、第1次審査・第2次審査ともに
部門ごとに複数回審議を重ねるので、それはもう、丸1日かけての審査となります。

例えば、1次審査で部門ごとに3回審議した場合、合計で9回。2次審査も同様だった場合、
合計で18回審議したということになります。

なるほど……丸一日かかるわけです。実行委員の皆様、審査お疲れ様でした。
素晴らしい作品を見逃さないよう、何度も審議を重ねていく姿に
このコンクールにかける情熱と印刷に携わる者としてのプロ意識を強く感じました。

こうして予備審査会で選出された珠玉の逸品、128点が翌日の本審査に進みます。

2日目、午後。
いよいよ本審査会が始まります。
前日の予備審査で選出された128点。
この段階で入選という扱いになりますが、さらにここから「入賞」作品を
選出するため、著名デザイナーや後援団体の方による審査が開始します。

第1次審査で金賞・銀賞を選出。
第2次審査では経済産業大臣賞を含めた上位三賞が決定され、
その後、後援団体賞や審査員特別賞が決まります。
第75回カレンダー展本審査
(日本印刷会館:2日目、本審査会)

そこには、言葉では語りつくせない審査員たちによる厳しい審査が
ありました。出展作品が入賞するかしないか、その境界を決めるための
熱い審議からは目が離せません。

繰り返される審議。
そして、ついに決まる上位賞や数々の賞たち。

正式な発表は12月中旬以降、日本印刷産業連合会HPにて発表されますので、
結果が気になる!という方はこちらにてご確認ください。
当ブログでも結果発表があり次第、お知らせいたします。

なお、今回受賞したカレンダーは1月下旬に
千代田区大手町の東京サンケイビルにて受賞作品展示会が開催されます。
(→前回、第74回展示会のご案内展示会レポート

詳細が決まり次第改めて告知させていただきますので、
今しばらくお待ちくださいませ。

また当館には受賞作品が掲載された『カレンダー年鑑』や
『カレンダー展作品目録』のバックナンバーもございます。
よろしければ↓より検索できますので、
ご興味がございましたらぜひ印刷図書館をご利用くださいませ!

皆様のご来館を心よりお待ちしています。

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今回、訪れたのは印刷博物館P&Pギャラリーにて開催中の
現代日本のパッケージ2023>展です。

現代日本のパッケージ2023
(印刷博物館P&Pギャラリー入口)

こちらでは、パッケージに関する3つのコンクールの受賞作品が
展示されており、ギャラリーの入口正面では
「第62回ジャパンパッケージングコンペティション」
「日本パッケージデザイン大賞2023」
「2023日本パッケージングコンテスト(第45回)」のそれぞれ大賞作品が
出迎えてくれます。

そして会場内では、各コンクールごとにコーナーが設けられており、
左側に「第62回ジャパンパッケージングコンペティション」。
中央真ん中に「日本パッケージデザイン大賞2023」。
右側+奥の壁のところに「2023日本パッケージングコンテスト(第45回)」の
受賞作品がずらりと並んでいました。

自由に見て回ってOK(ただし、展示作品への接触・撮影は厳禁)
ということで、ぐるぐると会場内を歩き回り受賞作品を見ていきます。
そうするとだんだん、コンクールごとの特徴が見えてきます。

主催団体が異なるということもあり、コンクールにはそれぞれ特徴があります。
例えば、「第62回ジャパンパッケージングコンペティション」。
(主催:一般社団法人日本印刷産業連合会(審査会の様子はこちら。))
このコンク―ルは市場で販売されている、商品化されたものが対象で、
お店で見たことがある!そんな身近な商品のパッケージのためのコンペティションです。
そのため受賞作品はデザイン性とマテリアル性、包装機能性など複合的な要素が
組み合わさり、調和されたものが選ばれていると感じました。

お次は「日本パッケージデザイン大賞2023」。
(主催:公益社団法人日本パッケージデザイン協会(JPDA))
パッケージデザイナー視点で評価をし、デザイン性や創造性に主題をおくため、
パッケージのデザイン性に特化したコンペティションです。
そのため、パッケージ=その商品orブランドをアピール・体現するような受賞作品が
多く、遊び心のあるデザインは、見る人をワクワクさせます。

最後は「2023日本パッケージングコンテスト(第45回)」です。
(主催:公益社団法人日本包装技術協会)
今回展示されているのはジャパンスター賞をはじめとした包装技術賞で、
包装(パッケージ)の要素の中でも、特に梱包・マテリアル・機能といった分野に
特化しており、受賞作品もダンボール製の緩衝・梱包材といったものや
リサイクル・再生材を利用したものが多く選ばれていました。

また見比べていくと、複数のコンクールで受賞している作品もありますので、
探してみるのも面白いかもしれません。

受賞作品はコンクールごとに特徴があったりしますが、全体を通して
共通している部分ももちろんあります。

それは「環境配慮(対応)」です。
受賞作品の多くが紙製やプラスチック使用量軽減といった、
環境にやさしいパッケージでした。

日々進化していくデザインや機能性。
時代のニーズを反映させつつ、これからも私たちの生活を彩り、
支えていく印刷物でもあるパッケージ(包装)には、
中身を「守る」「伝える」以外にも様々な役割があります。

そんな様々な役割を持ったパッケージが一堂に揃う
『現代日本のパッケージ2023』展は12月3日(日)までの開催となります。

まだ見ていない方はぜひこの機会にパッケージの世界に
触れてみてはいかがでしょうか。

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【日 程】 
 2023年12月3日(日)まで
【場 所】 
 東京都文京区水道1-3-3 トッパン小石川本社ビル1F
【会 場】 
 印刷博物館 P&Pギャラリー
 お問合わせ先 印刷博物館 TEL 03-5840-2300(代)
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また、当館には包装(パッケージ)に関する資料もございます。
「ジャパンパッケージングコンペティション(JPC展)」に関しては
受賞作品が掲載された『JPCガイドブック』のバックナンバーもございます。
↓より検索できますので、よろしければぜひご利用ください。

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本と活字館:宇野亜喜良展後期1
(市谷の杜 本と活字館)
今回、見学したのはこちら。
市谷の杜 本と活字館にて開催中の
「宇野亞喜良 万華鏡印刷花絮(後期)」展です。

※前期展の見学レポートはこちらから。

本と活字館:宇野亜喜良展後期2

前期に引き続き、展示されているのは宇野亞喜良氏のイラストに、
津田淳子氏(グラフィック社『デザインのひきだし』編集長)によって
大胆なアレンジ(特殊印刷設計)が施された作品群。

展示作品は前期と後期とで、総入れ替え制となっており、
前期展を見た方でも、新鮮な気持ちで後期展を見ることができます。

「この技術を使って、こんなことができるんだ」
「こんなすごい技術があったなんて、初めて知った」

作品に散らばっている不思議を追いかけていくと、
その制作過程にたどり着きます。

初校から校了までの修正指示が書かれた校正紙や印刷の版、
職人による作品の制作・加工作業中の映像。

特に今回は「表現への挑戦」というべき作品が多かったように思えます。

例えば、ビーズとスクリーン印刷を使うことで立体的な印刷を施したり、
レーザー加工技術を使うことで、絵柄を穴(ドット)で描き、
色つきの紙を使うことであたかも1色で印刷したかのように見せたり、
原料の異なる手漉きの和紙を重ねることで絵柄を浮かび上がらせる手法など、
「印刷」という工程そのものがない作品があったりと、
数々の「印刷実験」によって生まれた作品が目白押しでした。

他にも宇野亞喜良氏のイラストの世界観に合わせて
使用済み段ボールに印刷している作品や、
その作品のためだけに専用のラメインキを調合したりと、
「表現すること」に対しての並々ならぬ情熱を感じられるでしょう。

本と活字館:宇野亜喜良展後期3

そんな「宇野亞喜良 万華鏡印刷花絮(後期)」展は
10月29日(日)まで開催しております。

まだ見ていない方は、お急ぎください。
すでに見ている方も、今ならもう一度体験できます。
深まる季節と共に、「芸術・文化の秋」を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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【会 期】 
 後期:2023年6月28日(水)~ 10月29日(日)
【場 所】 
 東京都新宿区市谷加賀町1-1-1 
【会 場】 
 市谷の杜 本と活字館
 ※平日予約制となっています。事前にお申込みをお願いいたします。

 お問合わせ先 市谷の杜 本と活字館 TEL 03-6386-0555

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また、11月3日(金)より、同会場にて新しい企画展が開催されます。
その名も『活字の種を作った人々』。

会期など詳細は後日またご案内させていただきますが、
「市谷の杜 本と活字館」という名前に相応しいテーマの企画展示です。
明治時代の活版印刷を裏で支えていた種字彫刻師たちの軌跡や
書体(フォント)について知ることができる貴重な機会です。

「印刷の未来(可能性)」から「印刷の過去(原点)」へ。

よろしければ、ぜひ足を運んでみてください。




先日、10月18日に日本印刷産業連合会が主催する
「2023GP環境大賞等表彰式」にて、
「印刷と私」をテーマとしたトークイベントが開催されました。
(GP環境大賞等表彰式とは、GP(グリーンプリンティング)認定制度
積極的に活用している企業や団体を表彰するもので、毎年開催されています。)
 
※グリーンプリンティング(GP)認定制度とは、
日本印刷産業連合会が、印刷業界の環境配慮自主基準(グリーン基準)に基づき、
①基準を達成した印刷関連工場の認定
②認定された工場(GP認定工場)が製造した印刷製品へのGPマーク表示
③印刷関連工場が製造工程で使用する資機材の認定
の3つの制度を運用し、印刷業界のより高いレベルでの環境保全活動を推進するため、
印刷工場と印刷製品の総合的な環境配慮をすすめる認定制度(略称:GP認定制度)
です。

登壇されたのはこのお二方!
放送作家・脚本家の小山薫堂氏と、
グラフィック社『デザインのひきだし』編集長の津田淳子氏です。

小山薫堂氏はグリーンプリンティング(GP)PR大使でもあり、
表彰式の際には「印刷と私」をテーマに様々な方と印刷の可能性について
対談しています。

今回、氏の強い要望もあって、津田淳子氏とのトークショーが実現したとのこと。
津田淳子氏が編集長を務める雑誌『デザインのひきだし』は、
プロなら知っておきたいデザイン・印刷・紙・加工の実践情報誌として
2007年に創刊されました。デザインを仕事としている人、
デザイナーへ仕事をお願いする人、それを受け取って印刷や加工をする人、
そんな方々に役立つデザインと技術情報がたっぷりと詰め込まれています。
津田淳子氏自身も、紙やデザイン、印刷加工についての造詣が深く、
様々な切り口で「表現の可能性」に挑戦し続けています。
「印刷と私」がテーマということもあり、一体どんなお話が飛び出してくるのか、
わくわくします。

また、会場内には小山薫堂氏がDJを務めているFMヨコハマ『FUTURESCAPE』の
リスナーと『デザインのひきだし』の読者の方々もご招待し、これまでにない形式で
トークショーは始まります。
(今回はじめて、番組等からの公募による一般の方がトークショーに参加しました。)

小山氏と津田氏の軽快なトークは表彰式の後に開催されたということもあり、
表彰式に出席した印刷会社、クライアント企業の方に「どうでしょうか」
「こんなことしたいけどできますかね?」と話を振ってみたり、
津田淳子氏の『デザインのひきだし』制作秘話の際には
一般参加者(リスナー&読者)にも「印刷に興味がある方どのくらいいますか?」と、
リアルイベントならではの登壇者と観客との距離の近さ、一体感というものを
強く感じられました。

2023「印刷と私」トークショー
(『印刷と私』トークショーの様子)

トークショーの時間はおよそ45分ほどだったでしょうか。
まったく飽きることなく、時には笑いを誘いながらも続く対談。

途中で小山氏が観客席にいたイラストレーター・画家の小池アミイゴ氏
(一般社団法人東京イラストレーターズ・ソサエティ理事長)を
ステージに引っ張り、サプライズゲストとして登壇させるとそのまま
トリプル対談が短い時間ながらも実現したり、
小山薫堂氏の「こんな本が作ってみたい」という思い付きに
ささっと「こんなのはどうでしょう」と複数案提案する津田淳子氏は流石でした。
(よっ!敏腕編集長!!)

そして会場内のプロ(印刷会社)を巻き込もうとするあたりも、お見事です。

こうして大盛況のうちにトークショーは終了しました。
デジタルには収まらないリアル(実物)だからこそ魅せてくれる
「印刷の可能性」について、会場にいた全ての方に伝わったと思います。

デザイナー、出版社、印刷・加工・製本会社の方など、
多くの方々が携わることで、はじめて生まれる唯一無二の「感動」。
「印刷」はそんな感動に満ちていると、しみじみ思いました。

ちなみに会場内には
市谷の杜 本と活字館で開催中の企画展「宇野亞喜良 万華鏡印刷花絮」の
前期期間に展示された作品4点と、
最新刊含む歴代の『デザインのひきだし』11点が展示されていました。
(なんと、展示されていた『デザインのひきだし』は一部を除き、
印刷図書館からの貸出資料でした。)

2023「印刷と私」トークショー2
(会場内の『デザインのひきだし』展示:印刷図書館所蔵(一部除く))

なお、津田淳子氏が宇野亞喜良氏のイラストに
特殊印刷設計を施し、大胆にアレンジした数々の作品、
その制作過程を展示している「宇野亞喜良 万華鏡印刷花絮(後期)」展は
10月29日(日)まで開催しています。

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【会 期】 
 後期:2023年6月28日(水)~ 10月29日(日)
【場 所】 
 東京都新宿区市谷加賀町1-1-1 
【会 場】 
 市谷の杜 本と活字館
 ※平日は予約制となっています。事前にお申込みをお願いいたします。

 お問合わせ先 市谷の杜 本と活字館 TEL 03-6386-0555

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前期展についてのレポートはこちらからどうぞ
市谷の杜 本と活字館「宇野亞喜良 万華鏡印刷花絮(前期)」見学レポート

また『デザインのひきだし』のバックナンバーについては
こちら ↓ より検索できます。

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よろしければぜひ当館をご利用ください。
皆様のご来館を心よりお待ちしております。


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