日仏文化講座「中世・ルネサンスのテクストとイメージ」チラシ

2023年2月25日(土) 13:00~17:00より、
日仏会館にて、公益財団法人日仏会館主催のシンポジウム
中世・ルネサンスのテクストとイメージ―写本から揺籃期本へ(日仏会館文化講座)
が開催されます。

手写本の細密画が技法としても表現様式においても
頂点に達したのは15世紀ですが、ほぼ同じ時期に印刷術の実用化が始まり、
書物の革命ともいうべき大きな変化が生じました。
新しい技術は同一物の複製を可能にして情報伝達の質と量を
飛躍的に高めましたが、その一方で細密画の豊かな色彩が
木版画の白と黒二色に取って代わられます。
当初、活版印刷は字体にしてもページレイアウトにしても
手写本の再現を目指していたのですが、やがて印刷物として
独自の発展を遂げることになります。こうした変化を含め、
中世とルネサンスにおけるテクストとイメージの諸相、
両者の関係についてさまざまな角度から考察を試みます。

なお、こちらは事前申し込みが必要となります。
参加方法によって申し込み先が異なりますのでご注意ください。

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

(公財)日仏会館主催 シンポジウム
「中世・ルネサンスのテクストとイメージ―写本から揺籃期本へ」
※事前申し込みが必要です。参加方法によって申込みサイトが異なります。
※申込締切は満席になるまでとなります。定員に達した場合、
 早期終了になることもありますので、余裕をもってお申し込みください。


【日 程】 2023年2月25日(土) 13:00-17:00
【場 所】 日仏会館ホール
【会 場】 オンライン(Zoomウェビナー500名)/オフライン(日仏会館ホール70名)
      お申し込みこちら(ホールオンライン)から
【報告者】 藤磨珠枝(立教大学)、髙木麻紀子(東京藝術大学)、高名康文(成城大学)、
       髙宮利行(慶應大学名誉教授)、宮下志朗(東京大学名誉教授)
【司 会】  篠田勝英(白百合女子大学名誉教授)
【参加費】 ≪ホール参加≫
       一般1,000円、学生500円、日仏会館会員無料

      ≪オンライン参加≫
       一般1,000円
       日仏会館会員・日仏会館学生オンラインメンバーシップ無料
    ※オンライン参加の日仏会館会員・日仏会館学生オンラインメンバーシップの
     申込期限は2023年2月24日(金) 17:00までとなります。


お問い合わせ先:日仏会館 

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□


中世・ルネサンス期といえば、書物革命。
グーテンベルグによる印刷革命が起きた時期。
そうです。金属活字を使った活版印刷の誕生です。
宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』で、主人公のジョバンニが活版所でピンセットを
使って集めていたものが、「金属活字」です。
(ちなみに、日本でこの金属活字が使われるようになったのは明治時代からです。)

このグーテンベルクの開発した活版印刷術を使って印刷されたもの
(厳密にいうとヨーロッパで1450-1500までに印刷された活字本、一枚物含む)を
インキュナブラ」といい、「揺籃期本」、「初期刊本」ともいいます。
『グーテンベルク聖書(四十二行聖書)』なんて、聞いたことある方も
いらっしゃるのでは?

そんな書物史、印刷史においても稀少なインキュナブラですが、
なんと! 印刷図書館にも実物があります。

『カトリコン』というラテン語の辞書なのですが、この辞書の1ページ(一葉)を
所蔵しているのです。

カトリコン
(印刷図書館所蔵:グーテンベルク刷『カトリコン』(1460年)の一葉)


詳しくは、こちらで紹介しています。
また、印刷図書館ではこの『カトリコン』を自由に見ることが出来ます。
(ご来館時にお申し出ください。お持ちいたします。)

他にも、写本についての資料もございます。(検索はこちらから)

シンポジウムご参加の前に、予習がてらぜひ当館をご利用ください。
ご来館をお待ちしています。